鹿児島県いちき串木野市に位置する濵田酒造は、坑洞内での仕込み・貯蔵・熟成を行う唯一の本格焼酎蔵「金山蔵」を擁しています。この地に残る串木野金山の歴史と文化を受け継ぎ、日本の本格焼酎のルーツと薩摩の精神を未来に伝える場として誕生しました。総延長120kmにおよぶ坑洞内は、年間を通じて一定の気温が保たれる環境が焼酎の熟成に適しており、甕仕込みと甕貯蔵による伝統的な製法で焼酎を造り上げています。 濵田酒造は明治元年に創業し、「伝兵衛蔵」「傳藏院蔵」「金山蔵」という三つの蔵でそれぞれ「伝統」「革新」「継承」の理念を体現しています。また、地域の歴史や文化を伝える取り組みとして、金山蔵では「薩摩金山私学校」を開催し、地元の魅力や文化を発信し続けています。 同社の夢は「本格焼酎を真の國酒へ、そして世界に冠たる酒へ」とすること。500年の歴史を持つ本格焼酎は、その文化性と大衆性から、日本を代表する酒としてふさわしいと信じています。伝統の味を守りながら新たな挑戦を続け、地域への感謝を胸に、焼酎の魅力を全国、そして世界へと広げる活動を続けています。