木屋正酒造は、江戸後期に初代大西庄八氏が造り酒屋「ほてい屋」を譲り受け、材木商で使用していた「木屋正」を屋号として改名したことに始まります。その店舗兼主屋は、歴史的価値を認められ登録有形文化財に指定されています。 長らく「高砂」や「鷹一正宗」を製造し、伊賀地方を中心に商いを展開してきましたが、2005年、6代目蔵元・大西唯克氏が新ブランド「而今」を立ち上げました。「而今」は全国の地酒専門店に卸され、瞬く間に日本酒ファンの間で高い評価を得ています。 小規模ながらも、品質を重視した酒造りにこだわり、一貫して伝統を守りつつ新たな挑戦を続けています。