津軽平野は日本最大のりんご栽培地として知られる一方、鶴田町は「スチューベン」ぶどうの生産量が日本一を誇ります。鶴田町はニューヨーク州と同じ緯度に位置し、50年前からスチューベンの栽培が盛んに行われてきました。スチューベンはアメリカ系とヨーロッパ系の交配品種で、小ぶりで黒い果皮が特徴で、鶴田町産のスチューベンは糖度が20度以上に達し、GI登録もされています。 前身のWano Wineryの創業者である八木橋氏は、スチューベンをワインにして多くの人に知ってもらおうと、2017年にワイナリーを創業しました。しかし、八木橋氏は2023年1月に永眠。その意志を引き継いだ造り手たちは、「つがるワイナリー」として新たなクラフトワイン造りを開始。スチューベンを使った「縄文の奇跡＜赤＞2022」や、りんごや桃、シェリー樽を使ったクラフトワインを製造しています。自然で新しいワイン造りを続けながら、津軽の伝統文化とともに、クラフトワインを広めることに力を注いでいます。