10R（トアール）は、北海道産ブドウのみを使用し、高品質なワインの製造を手掛けるカスタムクラッシュワイナリー（受託醸造所）です。欧米で一般的なこの仕組みは、日本ではまだ広く知られていないかもしれませんが、10Rは地域のブドウ農家の協力を得て、北海道のワイン産地としての潜在能力を最大限に引き出すことを目指しています。 10Rは複数の生産者が集まり、それぞれの栽培哲学や技術に基づいてワイン造りを行う場です。生産者ごとに異なる畑からブドウが集まり、その多様な哲学に従って製造が進められますが、共通しているのは「自然に任せた造り」を重視する姿勢です。一方で、彼らはワイン造りを通じた自己表現も楽しんでおり、そのため10Rのロゴが入っていても、全て異なる味わいと個性を持つワインが生み出されています。 2012年には、ココ・ファーム・ワイナリーや上幌ワイン、Kondo Vineyard、Nakazawa Vineyard、Takizawa Wineなど、複数の生産者のワインの誕生の場となりました。